「理由(わけ)もなく悲しくなるの」 袴田めら

 

  信じられないくらい綺麗な台詞が、次から次へと出てくる。

 いろんな要因があるんだろうけど、袴田めらはやっぱり作家になるべくしてなった天才だと思う。

 

 「好きな人がその人らしくあることに 邪魔するものがあるならば それを許しちゃいけなかった」

 

 「たとえそれが自分自身であっても」

 

 こころが触れ合えるだけでとても嬉しいのに、どうしても必要以上に抱きしめてしまう。傷つけてしまう。

 眼鏡の女の子の激烈な片思いも、とても綺麗。

 

 ここまで来ると、百合とかどうでもいいな。綺麗なものだけ眺めていたい。

 

「きっと可愛い女の子だから」 柳本光晴

 

きっと可愛い女の子だから (アクションコミックス(月刊アクション))
 

  僕がいま恋愛中だから、余計突き刺さったというのもある。

それを加味しても、相当に面白く、そしてバランスのとれた恋愛漫画だと思う。

 

 5篇の高校生たちの恋。甘いのから酸っぱいの、もちろん失恋も。

どれも味わい深いんだけど、「図書館LOVER」は、オチまで全部が大好き。

リサのせいにしようとしたシーンは、この作家の信じられないような感性だった。震えた。

 

 「何もしないのが いじらしいのは 小学生までですよ」

 「かわい子ぶんのは 女の仕事 告白すんのは 男の仕事だよ」

 

 痛ぇー、刺さるよー。

 

 そして、繰り返し繰り返し、今も読んでる。。。

「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」 宮川さとし

 

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。 (BUNCH COMICS)

母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。 (BUNCH COMICS)

 

 

 初めて「自虐の詩」を読んだ時と全く同じ涙が流れた。

 

 いかに自分の生が貴重で輝かしいもので、いかに自分の大事な人が愛おしくかけがえの無いものなのか、ハンマーのようなもので頭を全力で殴られたような衝撃を受けた。

 

 題名になっているシーンは、特段特別なことではない。ショッキングなネーミングだが、母を亡くした息子の心情として、ごく普通のものだと僕も思った。

 

 まだ生まれていない自分の子供に向けた作者の手紙が後半に登場する。これが本当に胸を打つ。

 「自虐の詩」は、生きること、そのことだけに意味があると全力で描いた。

 「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」は、死、そのものに意味があるんだと叫んでいる。そして、意味は時間が経つにつれて増えていき、生者を前へと突き動かす力になる、と描かれる。

 僕はまだ本当に大事な人を失った経験がない。本当の寂しさの正体を知らない。

 けれど、もしそんな時に、この作品のことを少しでも思い出すことがあるとすれば、それはきっときっと、大きな救いと助けになってくれるだろうと思う。

 

 読んでよかった。

「富士山さんは思春期」 4巻 オジロマコト

 

富士山さんは思春期(4) (アクションコミックス)

富士山さんは思春期(4) (アクションコミックス)

 

 

 

 Twitterで書こうと思ったけど、ちゃんと残したくなったので、ここに。

 

 今、一番好きなラブコメ。まだ読んでいない人がほんとに羨ましい。

 

 97ページの富士山さんの表情で落涙した。あの一連の流れ、コマ割りは傑作だと思う。

今日の散歩

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近所の神社を2件ほどお参りしてきました。

 

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お胸のあたりを凝視できない(u_u*)

 

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二拝二拍子一拝。腰は90度曲げて拝みましょう。

移行したよ

テンション上がって移行してみたけど、よく分からないね(笑)。

 

ぼちぼち、またコミックや小説の感想を書いていきます。モニターアームとペンタブレットを新調したので、イラストも恥ずかしながらアップしていこうかな。

 「くちびるに歌を」 1巻 モリタイシ 原作・中田永一

くちびるに歌を 1 (少年サンデーコミックススペシャル)くちびるに歌を 1 (少年サンデーコミックススペシャル)
中田 永一 モリ タイシ

小学館 2013-09-30
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 「いでじゅう」以降、全敗だったモリタイシの原作付き新作。これは非常にいい出会いをしたと思う。
 人間の心にモヤっと暗い影が降りる描写とモリタイシはとても相性が良い。

 「まねこい」は論外だったが、「RANGEMAN」は偶然にも打ち切りによる描写の省略が奇跡的にまとまりの良い終わり方にはなりはしたものの、ずっと見えていた本来の着地点とはぜんぜん違う終わり方だったのがとても残念だった。
 今回は原作小説がある。それも、とても優れた青春小説。原作の中盤から終盤にかけての疾走感は半端無かった。
 軽さと重さを同時に表現できるモリタイシなので、非常に期待して2巻以降を待ちたい。

 でも、あの帯の乙一のコメントは少しハズしすぎでは。。少しでも小説に興味がある人ならば、中田永一乙一が同一人物なのは知っているわけだし……。