「放課後プレイ 2」 黒咲練導

　今年読んできた中では、一番揺り動かされた作品になったかな。1巻に比べたら、オタク的なネタの部分は私は全くついて行けない部類だったので、ちょっとツラかったけれど、中盤から後半にかけての後輩（♂）と先輩（♀）の感情ぶっ放し状態の連続は、ひやひやしながら大興奮でしたね−。

　絵的にもね、前半はネタの濃さの勝負なのでサッパリしてるんだけど、後半に入ると、全コマで二人のキャラクターが感情を爆発させている絵しかない。タッチもどんどん鋭くなっていって、先輩（♀）の痛さががつがつ突き刺さってくる感じが快感になってページをめくる手を止めません。すごいわー、黒咲練導。

　1巻の、10代が持ってるハァハァ感の凄まじき表現がこの2巻はそれほど無いんだけど、そのぶん物語的にメリハリがはっきりしていて、余計なことを読者に与える暇もなく、すっきりと終わっていて、これはこれで良いなと思いました。
　巻末のおまけも、いいですね。これぞ、無限連鎖(笑)。

　しっかし、電撃プレイステーションで読んでいた読者はこれを一話ずつ読んでいたのかと思うと、終盤なんか続きが気になってぶっ倒れていたんじゃないかな(笑)。
　これ、3は出るのかなー。今、連載してるのかしら？ 是非とも、ネタが尽きるまでやってもらいたい！！

電撃4コマ コレクション 放課後プレイ2 (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション 127-2)