「理由(わけ)もなく悲しくなるの」 袴田めら

 

  信じられないくらい綺麗な台詞が、次から次へと出てくる。

 いろんな要因があるんだろうけど、袴田めらはやっぱり作家になるべくしてなった天才だと思う。

 

 「好きな人がその人らしくあることに 邪魔するものがあるならば それを許しちゃいけなかった」

 

 「たとえそれが自分自身であっても」

 

 こころが触れ合えるだけでとても嬉しいのに、どうしても必要以上に抱きしめてしまう。傷つけてしまう。

 眼鏡の女の子の激烈な片思いも、とても綺麗。

 

 ここまで来ると、百合とかどうでもいいな。綺麗なものだけ眺めていたい。