「キミ恋リミット」 百乃モト
私が読んできた百合漫画ではあんまり無かった、ガチな三角関係モノ。主人公は天然で可愛らしく、その両隣には綺麗な二人って感じです。特に主人公の園(その)が行動力のあるバカで、見ていてとても楽しい。そのまっすぐな心に周りも引きずられていく感じが心地よく、ラストの展開もホロリとさせられますね−。
あと、思いのほか、エロかった。
「二人でコメディ映画を見ていて それでも二人で泣いてしまうなら その恋は終わるしかない」
このシーンがすごく良かったですね。三角関係の決着として、すごく自然に受けいられる場面になっているんじゃないかなと思います。ここでも園の素直な感情にほろっとさせられるんですよねー、可愛い。。。
百乃モトさんは、感情の表現を1コマだけじゃなくて、数コマ連続して丁寧に描いていくので、読んでいるこっちもどんどん園に気持ちが入っていっちゃうんですよねえ。
ラスト、園の思いが叶って泣くシーン。「ふ・・・」と泣き出したあとに、「あ・・・」と本泣きしていくコマの連続は、凄いなと思いました。
いきなり自慰をしだして、「我慢してたし」とか云っちゃうヒロインを私は初めて見たのでびっくりしたんですが、そんなのも含めて園の魅力が読ませる一冊でしたね。
ガチ百合でありながら、適度にライトでとても面白かったです。
- 作者: 百乃モト
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2010/05/18
- メディア: コミック
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