「ヘレンesp」 2巻 木々津克久
おお、終わってしまった。完結です。
この世のあらゆる悪意に対して平等に向き合える存在として、主人公のヘレンは居るんだろうなあ。目、耳、口が不自由な彼女は最も弱いけれど、そこから始まる彼女の世間に対する常にフラットである接し方が、彼女を最強の存在にするんだろう。
2巻の号泣ポイントは、やっぱりヴィクターでしょう。ヘレンの盲導犬、ヴィクターの回はひねりが無いながら、やっぱり泣いてしまった。飼い犬の名前がヴィクターってだけで、his master's voiceみたいで泣けると云うのに…。
地球史上、唯一人間の味方になってくれた動物、犬。ありがとう! やっぱり犬には泣かされる。
全2巻も、この漫画らしい気もしますね。とても小さい宝石だけれど、決して失われない輝きがあります。素晴らしかった。
- 作者: 木々津克久
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2010/08/06
- メディア: コミック
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