「猫背を伸ばして 新装版」 押切蓮介

猫背を伸ばして 新装版 (フレックスコミックス)猫背を伸ばして 新装版 (フレックスコミックス)
押切蓮介

ほるぷ出版 2012-10-12
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 押切蓮介の自伝的エッセイコミック。父親が失踪してからの母親との二人暮らしを中心に、辛かったバイト体験や週刊連載の苦悩などが淡々としたテンポで描かれています。

 「猫背を伸ばして」は一緒に暮らす母親がことあるごとに息子の神崎良太(押切蓮介の本名)に言ってきかせる言葉。
 作者の母親に対する尊敬と愛情がとても素直に表現されていて、読んでいるこっちもホクホクとします。
 僕もずっと母親と二人暮らし(妹が一人暮らし中)で、ぶっちゃけ結構なマザコンなので、こういう母親を大事に描いている作品はとてもいい気分になりますね。
 ちなみに、ラノベの「とらドラ!」全10巻の中で一番印象に残っているのは、竜児の「マザコンで何が悪い」です。

 たしかに「ミスミソウ」なんかも、あれだけの絶望の中でもみんな前を向いて考え行動している。
 押切作品を読むといろんな感情や元気が出るのは、きっとこういったことなんだろうと思う。